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 建物のW造、S造、RC造、SRC造の違いとは!?

今回は、建物構造の種類についてまとめました。RC造やSRC造などのアルファベットは、建物を構造する材料・材質を表しています。

●W造(Wood)……木造

●S造(Steel)…… 鉄骨造
●RC造(Reinforced Concrete)…… 鉄筋コンクリート造
●SRC造(Steel Reinforced Concrete)…… 鉄筋鉄骨コンクリート造

住宅購入時に建物構造の種類

<W造(Wood)/木造>

W造(以下、木造)は主な構造部分に木材を用いてつくられた物件です。日本の気候や風土にマッチし、これまで多くの建物が木造でつくられてきました。現在も小規模アパートなどで採用されており、低コストで住宅建築が可能となります。

木造の中古住宅購入時には、築20年を超えると住宅ローン減税等が使えなくなる場合(撤廃要件有)がございますので、注意が必要です。詳細は下記のHPも併せてご確認ください。
http://www.rchukai.jp/contents/contents_f_tekigou_index.htm

<S造/鉄骨造>

S造/鉄骨造(以下、S造)とは、柱や梁など骨組に鉄骨を使用した構造のこと。Sはスチールの略です。一口に鉄骨とは言え、人工的に強度を高めたものを使用しているのが特徴です。S造の中には鋼材の厚みによって2種類が存在し、厚み6mm以上のものを「重量鉄骨構造」、6mm未満のものを「軽量鉄骨造」と呼びます。前者は主にビルや高層マンションなど大規模建築物をつくる際に、後者は一般住宅や小規模店舗などで用いられるケースが多いようです。

また、中古住宅購入時に耐震診断を希望される場合、通常の建築士が行う耐震診断では評価できない住宅となります。勿論、専門家に依頼することも可能です。

<RC造/鉄筋コンクリート造>

Reinforced Concreteは直訳すると「補強されたコンクリート」となります。主に柱や梁、床・壁が鉄筋とコンクリートで構成されていますが、鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流し込んで固めたものを指します。特徴的なのは、下記のような2つの材料を組み合わせることにより、お互いの長所を活かす構造となり、マンション建設に必要な強度を出しています。

●鉄筋……引張力(引っ張る力)には強いが、熱に弱く錆びやすい

●コンクリート……熱に強いが、引張力(引っ張る力)に弱い

熱に弱い鉄筋をコンクリートで覆い、熱から鉄筋を守って酸化を防ぎます。一方コンクリートは上から押さえつける「圧縮」に対する抵抗力はあるものの、「引張力の弱さ」が課題でありますので、これを引張力に長けた鉄筋で補強しています。

RC造も通常の建築士が行う耐震診断では評価できない住宅となりますので、専門家に依頼することも可能です。

<SRC造/鉄筋鉄骨コンクリート造>

SRC造は鉄骨の柱の周りに鉄筋を組み、コンクリートを打ち込んで施工した物件のこと。
大型マンションやビルなど大規模な物件の場合、SRC造の工法が多く使われています。鉄骨を使わないRC造よりも耐久性が高い構造といえるでしょう。また、耐震診断の際はRC造と同じく、構造の専門家に依頼することも可能です。

<RS造>

Reinforced Steelの略。建物の下位部分にある柱や壁、床、天井などをRC造でつくり、上部をS造など下位部分とは異なる構造で構成する建物構造です。主に低中層マンションの建設の際に採用されています。

壁・床・天井など、賃貸で気になる部分がRC造ですので、上層階と下層階で遮音性に違いが出るのが特徴です。

<WRC造>

柱と梁を使わず、床や天井の面だけで建物を支える「壁式構造」を指します。比較的低コスト、かつ耐久性が高いといわれており、主に中低層マンションなど集合住宅でよく見かけます。
壁や床だけで構成される特性上、大きな開口部をとりづらいため設計の自由度は低めです。その一方で柱や梁が室内に出ないので、結果的に室内を広々使えるメリットがあります。壁の強度が高く遮音性も非常に優れているようです。

各構造の特徴とメリット・デメリット

<W造(Wood)/木造のメリット>

木造物件は建設コストがおさえられ、短期間で建てられます。そのため上物(うわもの)が低コストで建設できるという特徴がございます。日本の気候風土に適しているのも木造のメリットです。木は、室内の空気が乾燥する冬、蓄えられていた水分を空気中に放出し湿度を保つ効果があります。梅雨のように湿気が高い季節には空気中の水分を吸収。さらに通気性にも優れているため、四季があり湿潤な日本の気候風土にマッチしています。

<W造(Wood)/木造のデメリット>

木造物件は通気性にすぐれている反面、遮音性は全構造の中でもっとも低く、部屋同士の仕切りの壁が薄いケースが多いため生活音が響きやすいのがマイナス点です。また木造物件は鉄骨物件にくらべて気密性が低く冷暖房が効きにくい為、光熱費が高くなってしまうおそれがあります。さらに木造は火災の際にいちはやく火が回ってしまいます。しかし「表面は焼け焦げても、中身まで燃えるには時間がかかる」という側面もあるようです。他にシロアリ等のリスクも懸念されます。

<RC造(Reinforced Concrete)/鉄筋コンクリート造のメリット>

主材料のコンクリートは不燃材料のため、非常に高い耐火性を持ちます。また圧縮力と引張力を兼ね備えているため、耐久性が高く、地震に耐える物件が多いようです。基本的に重い材料を使用するほど遮音能力が高いため、コンクリートは特に低音をしっかり遮断してくれます。お部屋に大型スピーカーやサラウンドシステムを置きたい方はRC造の住宅をお勧め致します。コンクリートを流し込んでつくる特性上、形状の自由度が高く、デザインのバリエーションにも富んでおり、モダンな物件に住めます。

<RC造(Reinforced Concrete)/鉄筋コンクリート造のデメリット>

建築コストだけでなく解体費用も高めなのがネックで、木造やS造にくらべ家賃も高めに設定されていることが多いです。後述するSRC造に比べ、鉄骨が入っていない分揺れにやや弱いといった特徴もありますが、木造やS造ほど神経質に地震を気にする必要はありません。RC造は高い遮音性が優れているため、ルームシアターを構築して、ゆっくり自宅で映画鑑賞などを楽しみたい方にはおすすめです。また、子供が部屋を走る足音を気にする心配もありません。

<SRC造(Steel Reinforced Concrete)/鉄筋鉄骨コンクリート造のメリット>

あらゆる構造の中で最も耐震性、耐火性に優れるのはSRC造。トップクラスの耐火性、耐久性をほこります。S造の「熱に弱い」や「錆びやすい」という短所をコンクリートで包むことで克服し、揺れに対する弱さを鉄筋・鉄骨でカバーしています。

強度や耐震性の面でもRC造と比べて優れています。そのため、10階建以上の高層または超高層マンションなどの建築にも多く採用されています。柱や梁などのサイズが小さくても高い耐震性を確保できることが大きなメリットです。

<SRC造(Steel Reinforced Concrete)/鉄筋鉄骨コンクリート造のデメリット>

火事や地震に対しての安心感がありますが、ほかの建築構造と比べるとコストが掛かる点がデメリットです。

 

各種の特徴を把握して、ご自身にあった住宅をお探しいただければ幸いです。

 

投稿日:2023/02/28投稿者:-

暖炉とは

レンガや石材などの資材を使って、建物と一体に作られた炉のことを言います。石炭や薪を入れて燃やすと、炎の放射熱によって部屋が暖まる仕組みで、煙は壁の中を通る煙突から外に排出されます。部屋の中で焚き火をするような感覚で使うイメージです。

メリット

存在感のあるインテリアとして、部屋をおしゃれに演出できる点が魅力です。またキャンプの野外調理のような感覚で、料直火で調理できるのも醍醐味といえます。薪を使う代わりに電気代や灯油代がかからないのもメリットです。災害時や停電が起きた際にも明かりや調理、暖房として使えます。

デメリット

暖炉は構造上、煙とともに熱が煙突から出てしまうため、室内を暖めるのに時間がかかります。暖炉の煙突は、炉とレンガが一体化しているため煤が落ちにくく、煙突掃除を業者に依頼する場合のコストも考えておかなくてはいけません。煙突の煙を気にする近隣住民への考慮や、子どものやけどなどにも注意が必要です。

薪ストーブとは

薪を燃やして部屋を暖める暖房器具です。鉄製で箱型の本体に扉が付いている密閉式が一般的ですが、扉のない開放型のものもあります。炎の熱エネルギーは、遠赤外線として薪ストーブを中心に広がる輻射熱(ふくしゃねつ)で部屋全体を暖めます。「熱風が直接当たるのが苦手」という方にも、心地よい暖房でしょう。

メリット

薪ストーブで部屋を暖めながら、上に鍋を乗せれば同時に料理もできますね。料理ができあがる様子を、リビングで時間を過ごしながら家族と一緒に見られるのも素敵です。また、地震や災害でライフラインがストップした場合でも、薪があれば暖がとれるので安心です。

デメリット

薪ストーブのデメリットは、初期費用が高いことと管理に手間がかかること。ストーブ本体、炉代、煙突などの購入・設置工事費用をすべて含めると100万円前後かかります。また、燃料となる薪の保管場所や、煙突掃除・灰の片付けなども必要です。エアコンやヒーターと比較して、暖かくなるまで時間がかかるというデメリットもあります。

煙突なしで設置できる暖炉

●ガス式暖炉

ガス式暖炉は、空気をファンで取り込み、燃焼させて室内に送り出す仕組みです。ガス管の接続が必要なため、壁取り付けタイプや床置きタイプなど、固定する製品が多く販売されています。スイッチ1つですぐに火がつき、早く暖まるのが魅力ですが、二酸化炭素が発生するので換気が必要です。

●液体変性エタノール式暖炉

液体変性エタノールが燃焼すると水と二酸化炭素に変化し、暖まった水が水蒸気となって部屋を加湿してくれる効果もあります。ただし二酸化炭素が発生するため、換気が必要です。1Lで約4時間、1時間あたりのコストは180円ほどです。燃やしているときは無臭ですが、自然消火時は少しにおいが気になるかもしれません。

●バイオエタノール式暖炉

バイオエタノールとは、とうもろこしやサトウキビといった植物由来の液体燃料のことを言います。電気やガスを使わず、実際に炎が出る暖炉を楽しめるのが魅力ですが、二酸化炭素が発生するので定期的な換気が必要です。10L約4,400円で、1時間あたり110円~200円ほどのコストで使用できます。

●電気式暖炉

火を使わない電気式暖炉は、炎のゆらめきを電気で再現し手軽に本物の暖炉のような気分を味わえます。ガスや煤も発生しないため、煙突の手入れも不要です。安いものなら1万円程度で購入でき、デザインが豊富なのでインテリア性を求める人にもおすすめです。

その他暖房器具

●ペレットストーブ

薪ストーブと形状は似ていますが、木質ペレットを燃料とする暖房器具です。ペレットストーブは煙突ではなく壁に横出しの排気筒を設けます。薪ストーブよりも煙が少なく、薪の調達も不要なので手軽に使用できます。

暖炉にかかる費用の目安

●煙突や暖炉の設置費用
暖炉本体は、60万円前後から購入可能です。煙突設置の費用などを含めると、トータルで200万円ほどかかります。サイズや材料にこだわったオーダーメイドの暖炉だと、さらに費用がかかるでしょう。

●薪の購入費用
1束500円の薪を1日に3束使用する場合、月に4万5,000円ほどかかります。

●メンテナンス費用

暖炉の煙突内部には煤などの汚れが溜まるため、1シーズンに2~3回の目安でメンテナンスが必須です。

専門業者に依頼する場合、地域によって異なりますが、1回2万~5万円が相場と言われています。

施工する際の注意点

暖炉の施工時には、煙突を設置する空間や近所迷惑にならないような高さを確保する必要があります。
煙突は壁に埋め込むので一度設置したら移動できません。設計の段階で十分な検討が必要です。

雰囲気のある暖炉や薪ストーブにはとても憧れますよね。
設置コストや維持費などを考え、自分にあったものを選んで家族がゆったり過ごせる空間を作りましょう。

投稿日:2023/01/25投稿者:-

中古+リノベを狙うなら築年月20005月以前がお勧めです

都心部を中心にマンション価格の高騰が続いており、中古戸建てに目を向ける人が増えています。中古戸建てに住むのは不安だなぁと感じる方も多いかもしれませんが、建築年月を目安にすることで、中古戸建て×リフォームに対する不安も解消できるのではないかと思います。

今回は中古戸建ての中でも最も数が多い木造住宅についてご説明いたします。

 

あまりリフォームにお金をかけたくない方は2000年6月以降を狙う

阪神淡路大震災の教訓を受けて2000年6月に建築基準法が改正されました。主な改正内容は壁の配置バランスの規定と接合金物の規定です。あまりリフォームにお金をかけたくない人は2000年6月以降の物件を探すのが良いでしょう。ただ、築浅物件は人気が高く、気に入った物件が見つかったら早めに決断しなければあっという間に売れてしまいます。物件情報はこまめにチェックしましょう。

 

中古+リノベは新耐震の物件を選ぼう

せっかく家を買うのだからお風呂やキッチンなどの設備は新しくしたい!とある程度まとまったリフォームを想定される方は2000年5月以前の物件を検討するのも良いでしょう。
築年数が古くなればなるほど売り出し価格は安くなる傾向にあるので、リフォームで直すことを前提にするのであれば、なるべく物件価格を抑えるというのも合理的な判断です。
しかし、いくら安いからといって1981年5月以前の「旧耐震」と言われる時期の建物はお勧めできません。(土地に余程の価値がある場合は除く)
旧耐震の物件はリフォームで直すよりも建て替えた方が合理的な場合も多いためです。
物件価格が安い旧耐震の物件に、最低限のリフォームで住むというのが最もリスクの高い判断となります。

 

建物が傾いている物件は避ける

建物の劣化事象はリフォームで直すことができますが、高額な費用が必要となる劣化事象が存在します。まずは建物の傾きです。建物の傾きを補正する技術もありますが、建物の状況によっては改修工事を行うことができません。何より施工費用が高額です。
既存住宅状況調査で指摘されるレベル(6/1000以上)の傾きがある家は避けましょう。建物の傾きはレーザーレベルなどの機器で計測するのですが、お持ちの方は少ないと思います。内見時に家の中だけでなく建物の外側もチェックし、基礎や外壁にひび割れが多く見られる場合は建物の傾きが懸念されるので早めに建築士の判断を仰いだ方が良いでしょう。

 

雨漏れ跡を見逃さない

雨漏れは建物の劣化を表す重要なサインです。
物件の内見時には天井をよくチェックして、雨染みがないか確認しましょう。
特に2階(3階)バルコニーの直下に位置する部屋で雨染みが見られる場合、バルコニーの防水周りでの不具合が懸念されます。雨漏れは発生原因を特定しにくいケースが多いので、雨染みが見られた物件については建築士に早めに相談して、購入するかどうかを判断した方が良いでしょう。

 

タイルのお風呂

浴室がユニットバスではなくタイル張りのお風呂の場合、水漏れで浴室周りの木材が影響を受けている可能性があります。タイルのお風呂はそのまま使うのではなくユニットバスへの交換がお勧めですが、劣化が見られる場合は余分な改修費用がかかってしまうので、予算が厳しい場合はタイルのお風呂がある物件は避けた方が良いかもしれません。

 

耐震改修を前提とすれば間取り変更は比較的容易

今はリビングをなるべく大空間にする間取りが主流ですが、少し前はLDKの隣に和室を併設する間取りが主流だったことがあります。
また、キッチンはカウンター式のものが増えていますが、空間を有効利用するために壁に向いているレイアウトが多かった時期もあります。
このように実際に物件を見に行った際に間取りが気になることは大いにあるでしょう。
2000年5月以前の中古戸建ての場合、耐震診断や耐震改修(旧耐震に比べると軽微な改修工事で済みます)が不可欠ですが、耐震改修工事は壁を強くする工事なので、間取り変更で壁を撤去したとしても、その分別の箇所を補強すれば良いだけなので、間取り変更は思ったよりも容易に行うことができます。理想の間取りにリフォームすることも難しくないかもしれません、積極的に検討してみることをお勧めします。

住宅購入を考える時に「既にできているものが欲しい」と「家づくりを楽しみたい」の二つに分かれます。前者の場合は、2000年6月以降の建物を軽微なリフォーム程度で購入するのがお勧めです。(事業者によるリノベーション済み物件もお勧めです。)

もしせっかくの住宅購入だから家づくりも楽しみたいとお考えの方は、耐震改修や劣化改修を前提として、2000年5月以前の少し古い物件に目を向けてみるのも良いかもしれません。

投稿日:2023/01/25投稿者:-

みなさん収納スペースは考えてますか?!


どうも!飯塚市のダイドー不動産です!

飯塚市近郊で住まいを建てようと検討中の方へ!

家を建てようと考えるとき、どこに収納スペースを作るか
どれくらい収納スペースを作るか悩みますよね!

 

住まいの成功&失敗アンケートなどで、必ず上位にランキングされるのが「収納」です。
では、理想とする収納率(面積バランス)はどのくらい必要なのでしょうか。

 

収納率とは
収納スペースを、延べ床面積で割った百分率のことを「収納率」といいます。
新築住宅を計画するのなら、12~13%と言われています。
例えば、延べ床面積30坪の住宅ならば、30坪×(12~13%)≒4坪となり8帖分の広さです。
この8帖分の収納をどのように割り振ればよいのでしょうか。

 

今人気の収納スペースとして挙げられるのが下記の収納です。
自分が家を建てるのであれば絶対に必要と考えています。

・玄関脇に設けた収納庫
・キッチン横にパントリー
・ウォークインクロゼット

 

次に先程の8帖分の収納を割り振ってみました。

玄関収納庫・・・2.0(帖)
パントリー・・・1.0(帖)
主寝室WICL・・・2.0(帖)
子供部屋CL・・・0.5(帖)
子供部屋CL・・・0.5(帖)
共有収納(1F,2F)・・2.0(帖)

 

ただし、あくまでも理想です。
延床面積の問題やコストの問題そして使い易さを重視して稼働式の棚やデットスペースをうまく活用して
収納問題を解決する提案しているサイトもありました。
ご紹介はできませんがいろいろなアイデアがあります。

 

お住まい探しの際には家族の収納を各自の部屋にではなく使う場所に分散して収納するという考え方もあり、何かの参考にして頂ければ幸いです。

 

ダイドー不動産ではリノベーション・リフォームに関するご相談も承っております。
お気軽にご連絡下さい!

ダイドー不動産の松本健一郎でした!

投稿日:2022/09/15投稿者:松本 健一郎

子育て後の住まいの選択肢をあなたは考えてますか?

 

飯塚市を中心に活動するダイドー不動産です。

本日は「子育て後の住まいの選択肢」についてご説明いたします。


■「一生に一度の大きな買い物」は注意して考えよう!


住宅購入を検討する際には、常に「買う」ことが頭をよぎり、将来の事は考えにくい方が多いです。
それも、「一生に一度の大きな買い物」と考えての行動が多い為、購入する事に注力しがちです。
そこで今回は住宅購入後、それも子育て後の住まいの選択肢について解説をしたいと思います。ぜひ、今後の参考にお役立て下さい。

 

子どもが独立して子育てを終え、夫婦2人の生活が始まるという場合に考えたいのが今後の住まいをどうするかという事です。
例としては、「子育て後の自宅は大きすぎる」と考えますが、住み慣れた自宅にそのまま住み続ける方が多いという事です。
また、持ち家の場合は長期的に必要な修繕にどう備えるかが大切になります。
一般的な戸建て住宅(延べ床面積116平方メートル、木造2階建て)の築後30年間の修繕費は合計で約900万円掛かるという試算もあり、子育て後の自宅にその金額を投資し続ける事に頭を抱える方もいます。


勿論、修繕を先送りしすぎると余計にお金がかかる為、早めに対応したほうが良いのも事実です。

分譲マンションも築30~40年たつと給排水管や機械式駐車場の更新など大規模な修繕工事が必要になります。
通常は長期修繕計画に基づいて費用を積み立てていますが、実際に工事になると費用が計画を上回ることもあり、金融機関からの借入で対応するケースもあるようです。

 

■子育て後の住まいの選択肢。実は色々あります!


賃貸住宅なら、長期修繕費の心配はない代わりに家賃を払い続ける必要があり、住む場所にもよりますが、毎月10万円前後、賃貸の更新の際には約1ヶ月分の更新料等が掛かりますので、年齢を重ねれば、その負担は大きなものとなります。また、高齢になると新たに賃貸住宅を借りるのが一般的に難しくなりやすいという問題もあります。

 

最近では高齢期は自宅に住むほかに、シニア向けの住宅や施設に入居する選択肢もあります。
一つはサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)。民間事業者が自治体に登録して運営する賃貸住宅で、バリアフリー設計、安否確認サービスなどが特徴です。ほとんどのサ高住は食事も提供し、60歳以上か介護保険制度の要支援・要介護の認定を受けた人が入居できるのが特徴です。

 

ちなみに、ライフルシニア(東京・千代田)が運営する高齢者施設検索サイト「LIFULL介護」によると、全国のサ高住の入居時費用の相場は19万8000円、入居時費用ありの場合の月額費用の相場は16万8000円。
東京都内の相場でも入居時費用32万円、月額費用が21万1000円との事です。その為、この選択が出来る方は若いうちに、資金を貯蓄し、資金的に余裕がある方の選択肢とも言えます。

 

■自宅サイズを変えて子育て後の生活を楽しもう!


大きな自宅に住み続けるよりも、自宅サイズを変えて子育て後の生活を楽しむのはいかがでしょうか。
個人的にはある程度、その人の健康状態にもよりますが、大きめのご自宅は売却をして、60㎡前後のマンションに引っ越しをして、それも引っ越し時にある程度のリフォームをして最新の設備環境で老後生活を過ごしていく事が良いのではないかと思っています。

 

勿論、資産価値がある程度ある不動産の売却が前提となりますが、不動産購入時に「一生に一度の大きな買い物!」と考えすぎず、子育て後の住まいは自宅サイズを変えて、上手く不動産と付き合う事も選択肢としてお持ちいただければ幸いです。

今後の参考にお役立て下さいませ!

 

以上、ダイドー不動産 松本健一郎でした。

 


投稿日:2022/09/08投稿者:松本 健一郎